環境の負担になる生ゴミの水分
では、具体的にどのような環境への負担があるのでしょう。 なんと生ゴミの重量の約80%が水分と言われています。
水分が多いと焼却しにくく、焼却のためのエネルギーがかかる
水分が多い生ゴミは燃えにくく、燃焼に必要なエネルギーが多くなります。 また、自治体によっては、ゴミを焼却した熱を発電などに利用している場合がありますが、 水分を含む生ゴミの割合が増えると、発電効率が悪くなってしまいます。
水分を多く含む生ゴミは重くなり、ゴミ収集車の燃費が悪くなる
重量が重いとその分ゴミ収集車の燃料を使うことになります。
習慣化しよう!生ゴミの水切り
では、生ゴミの水分を削減するには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
1.生ゴミを濡らさないようにする
まずは、生ゴミを濡らさないように気を付けましょう。野菜の皮は洗う前にむく、初めから乾いているものは濡れたものと一緒にしないで捨てるなど生ゴミが濡れない工夫をしましょう。
2.水切りゴミ袋を使って水分を切る
三角コーナーや排水口のバスケットに水切りゴミ袋をつけ、捨てる前に水分を切ることを習慣化しましょう。 「ダストマン」は小さなゴミをキャッチしながら目詰まりせず水切れスムーズ。軽く絞るだけで水分を切ることができます。
3.古いCDやペットボトルで作った絞り器でさらに水を絞る
さらに生ゴミの入った水切りゴミ袋を絞り器でしっかり絞りましょう。特にお茶の葉やコーヒー、紅茶パックなどは水分が多く含まれています。ギュッと絞ることで10%以上のゴミ減量になるといわれています。
ペットボトル(2L)の先をカッター等で切ります。フチで手を切らないようにビニールテープ等を貼ってください。 (ペットボトルを切る際はカッター等で手を切らないよう十分注意してください。)
ちょっとした手間でゴミ焼却のエネルギー使用量を減らせる上に、気になるイヤな臭いを抑えたり、ゴミが軽くなるのでゴミ出しが楽になったりと、私たちにとってもメリットがあります。
イヤな臭いを抑える
生ゴミの水分は腐敗や悪臭の原因となるので、水切りをすると臭いが抑えられます。 ゴミ収集日までの家庭内の生ゴミの臭い対策としても有効です。
軽くなってゴミ出しが楽
生ゴミの重量の約80%あった水分を減らすことで、ゴミ全体の重量が軽くなります。 収集場所までのゴミ出しが楽になりますね。
全国の自治体で「生ゴミの水切り」の周知を進めています。参考にしてください。
例)
皆さんがお住いの自治体のWebサイトもご覧ください。 ぜひ、生ゴミの水分減量を習慣化しましょう。