節約レシピを考えるコツ
節約レシピを考えるには、いくつかのコツがあります。まずはそのコツを知り、それからレシピを考えるようにしましょう。
毎日節約レシピを考えることを諦める
節約レシピを考える際に大切なことは、「毎日節約レシピにしよう」と考えないことです。1週間分、すべてのレシピを考えるのはストレスが溜まりますし、それに沿った買い物をするのも容易ではありません。
節約を長続きさせるためには、最初に節約レシピにする日を決めてしまうことが効果的です。例えば「月、水、金は節約レシピで、その他の日は自由」など、あらかじめ節約レシピにする日を絞ることで、ストレスなく節約ができます。
また、何日か分のメインのおかずだけを決めて、あとはフリーにしてしまうという方法もおすすめです。買い物もしやすくなりますし、余った食材を使って別の料理を作るなど、融通が利きます。
節約食材の選び方
この記事では、価格が安く、しかも四季を通じてほとんどその価格が変わらない食材を「節約食材」とし、家計にも家族にも優しい節約食材の選び方をご紹介します。
・ボリュームが出る節約食材を選ぶ
節約食材の中でもボリュームの出るものは、節約にうってつけです。
代表的なものとしては、もやしやキャベツ、えのきだけなどが挙げられます。いずれもお手軽な価格で手に入れられる上、料理に取り入れることでボリュームが出ます。
こうした食材を積極的に料理に取り入れていくことで、節約につながるでしょう。
・栄養バランスがとれる食材を選ぶ
いくら家計に優しくても、家族の健康を害するようでは意味がありません。節約レシピを考える際には、栄養バランスのこともきちんと考えましょう。
栄養価が高い節約食材としては、卵やきのこ類、鶏むね肉、豚こま切れ肉などがあります。こうした食材は節約レシピに最適です。
節約食材で作る節約レシピ
ではここからは、実際に節約レシピをご紹介していきます。食材別、丼もの、作り置きなど、用途に合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【食材別】節約レシピ
まずは前述した節約食材をメインに、食材別のレシピをご紹介します。
かさ増しに便利な「もやし」
もやしは安価な上に、ボリュームを出すのにおすすめな食材です。ここでは、もやしを使ったおすすめメニューを3つ、ご紹介します。
【とん平焼き】
関西でおなじみ、豚肉ともやしを卵で包んだ「とん平焼き」。もやしだけでなく、卵や豚こま切れ肉などの節約食材も使った、ボリュームも栄養もたっぷりのメニューです。
こちらのレシピは価格が安いだけでなく、レンジだけで作れます。もっとボリュームがほしい場合は、キャベツを入れても良いですね。
とん平焼き
2人分
- 豚肉(小間切れ) 70g
- もやし 150g
- お好み焼きソース 大さじ2
- マヨネーズ 大さじ2
- 青のり 適量
- スライスチーズ 1枚
- A
- 卵 2個
- 水溶き片栗粉 小さじ2
- 塩 少々
【豚もやしチーズ】
豚バラ肉やもやしなどを薄力粉と混ぜ合わせ、フライパンで焼くだけの簡単メニュー。淡白なもやしが、男性も喜ぶガッツリメニューに変身します。
トッピングを加えたり、ポン酢などのお好みのソースで食べたりするのもおすすめです。
【豚肉入りボリュームナムル】
あっさりしがちなナムルに、とんかつ用の豚ロース肉を加えた一品。野菜はすべてレンジで加熱できるため、調理も簡単です。
余ってしまっても、スープやビビンバ、炒め物など、さまざまなアレンジができます。大量に作って色々なメニューに活用していくのも良いですね。
シャキシャキ食感の「キャベツ」
キャベツは長期保存が可能で、ボリュームを出すのにもぴったり。実は葉だけでなく芯にも栄養が豊富に含まれており、余すところなく使える食材でもあります。
【ハムとキャベツのチーズリゾット】
節約食材であるキャベツを使ったチーズリゾット。加熱はすべてレンジで行えるので、フライパンが必要ありません。
レシピではキャベツとハムを使用していますが、レタスや小松菜などの葉物や、ベーコン、ツナ缶を使ってもOK。余り物とご飯で、気軽に作れそうですね。
ハムとキャベツのチーズリゾット
2人分
- キャベツ 1枚
- ハム 1枚
- たまねぎ 1/4個
- 冷やごはん 2膳分
- 牛乳 2カップ(400cc)
- 顆粒コンソメ 小さじ2
- 粉チーズ 大さじ1
- 塩・こしょう 各少々
- バター 10g
- パセリ 適量(お好みで)
【無水調理のロールキャベツ】
水を使わず、キチントさんフライパン用ホイルシートで包み蒸しにするロールキャベツ。ひき肉にケチャップやソースで味を付けておくのがポイントです。
ローズマリーやピンクペッパーで飾り付けると、彩りも鮮やかになってよりおいしそうに見えますよ。
【キャベツのザワークラウト】
ドイツで食べられているキャベツの漬物「ザワークラウト」。発酵食品のひとつですが、酢を使うことで自宅でも手軽に作れます。
そのまま召し上がるのはもちろん、ホットドッグの具として使ったり、ポトフに入れたりと用途も幅広いです。
また、冷凍すれば1か月は持つため、作り置きにも適しています。
キャベツのザワークラウト
約400g
- キャベツ 500g
- 塩 小さじ2
- 粒こしょう(白) 2粒
- 赤とうがらし 1本
- ローリエ 1枚
- A
- 砂糖 10g
- 白ワイン 大さじ1
- 酢 25ml
- ホットドッグ(1人分)
- キャベツのザワークラウト 20g
- ロングソーセージ 1本(30g)
- ホットドッグ用パン 1本
- バター 5g
- トマトケチャップ、マスタード、ピクルス 各適量
- ザワークラウトのポトフ(2人分)
- キャベツのザワークラウト 80g
- ベーコンブロック 100g
- じゃがいも 1個(150g)
- たまねぎ 1/4個(50g)
- にんじん 1/2(75g)
- 塩、こしょう 各少々)
- A
- 水 400ml
- スープの素 小さじ1
栄養いっぱいの「きのこ」
きのこは食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富な食材。しかもほとんどが水分なので、低カロリーでもあります。
【きのこ蒸しうどん】
しいたけやしめじを使った、きのこたっぷりのうどん。加熱にはすべてレンジを使用しているので、ガスを使う必要がありません。
召し上がるときには、お好みで小さくカットした小ねぎを散らしてください。
【鮭ときのこの包み焼きそば】
しめじとまいたけを使った焼きそば。同じく節約食材であるキャベツも入って、ボリューム満点の一品です。
材料を包んでレンジで加熱するだけなので、とても気軽に作れます。包みを開けたら、召し上がる前によく混ぜてください。
鮭ときのこの包み焼きそば
2人分
- 中華麺 2パック
- 鮭 1切れ(約100g)
- キャベツ 60g
- しめじ 1/4パック(約50g)
- 舞茸 1/4パック(約50g)
- A
- 塩 小さじ1/2
- 胡椒 少々
- 鶏がらスープの素 小さじ1/4
- 酒 大さじ1
- 水 大さじ
【きのこのバター包み焼き】
えのきだけ、しめじ、しいたけなどのきのこ類をたっぷり摂れるレシピ。きのこに味付けをし、バターをのせてキチントさんフライパン用ホイルシートで包んで焼くだけです。
フライパンで蒸しますが、ホイルシートに包んであるのでフライパンが汚れず、後片付けも楽チンです。
安定のコスパの「鶏むね肉」
鶏むね肉は安価で手に入りやすく、たんぱく質などの栄養も豊富。「パサパサするのが気になる」という方も多いですが、調理の仕方次第でしっとりした食感にできます。
【鶏むね肉のヘルシーチキン南蛮風】
味付けした鶏むね肉を焼き、和風タルタルソースをかけたチキン南蛮。
鶏むね肉はパサつきやすいですが、一口大にカットしてから砂糖と酒で水分を与えて保湿することで、ジューシーな食感になります。焼くときに薄力粉をまぶすのも、水分を逃がさないためのポイントです。
【鶏むね肉の焼きから揚げ】
油を使わずに作るから揚げ。焼くときにはトースターを使用するので、油の処分や洗い物などの後片付けが不要になります。
衣がやわらかい方が好みという方は、片栗粉の量を抑えて薄力粉を加えても良いでしょう。
【レンジで作る鶏チャーシュー】
レンジで作れるさっぱりした後味の鶏チャーシューです。レンジで加熱する際には、キチントさんクッキングシートで落としぶたをすることで、ジューシーな食感のチャーシューができます。
タルタルソースをかければチキン南蛮として楽しめますし、卵とじや丼のおかずにもできるなど、さまざまなアレンジが可能です。
節約レシピに欠かせない「豚こま切れ肉」
豚こま切れ肉は安い価格で売られているため、節約レシピに欠かせない食材です。しかももともと切られているため、切る手間も省け、時短にもなります。
【スタミナ肉豆腐】
ニラと豚こま切れ肉、木綿豆腐を使った肉豆腐。材料をカットしてレンジで加熱するだけなので、とても簡単に作れます。
レンジから出したあとは、少し寝かせてから頂きましょう。味がなじんで、よりおいしくなります。
スタミナ肉豆腐
2人分
- 木綿豆腐 300g
- にら 1/2束(50g)
- 豚こま切れ肉 100g(豚バラや豚モモでもOK)
- A
- 砂糖 大さじ1
- しょうゆ・さけ 各大さじ1・1/2
- コチュジャン・ごま油 各大さじ1/2
- おろしにんにく 小さじ1
【肉野菜のオイスター炒め】
たまねぎ、にんじん、豚こま切れ肉をオイスターソースやしょうゆと炒めるシンプルなメニュー。オイスターソースが、肉と野菜の旨みをさらにアップさせてくれます。
豚こま切れ肉に小麦粉をまぶすことで、味が絡みやすくなりますよ。
肉野菜のオイスター炒め
2人分
- 豚こま切れ肉 150g
- たまねぎ 1/2個
- にんじん 1/2本
- 小麦粉 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
- A
- オイスターソース 大さじ2
- しょうゆ 大さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
- 酒 大さじ2
【簡単!変わり衣カツ】
揚げせんべいを衣に使った、斬新なアイデアのカツ。豚こま切れ肉にはマヨネーズをもみ込んで味付けします。
せんべいを砕くときは、なるべく細かくすると肉にまぶしやすいです。
お子様に人気のボリューム満点節約丼レシピ
「節約はしたい、でも子どもが満足するご飯を作ってあげたい」。そうお考えの人も多いと思います。
そんな方のために、ここからは節約レシピでもボリュームたっぷりな丼ものレシピをご紹介します。ボリューム満点なので、食べ盛りのお子様にもきっと満足してもらえますよ。
焼肉のタレで作る豚丼
細かい味付けを焼肉のタレに任せられる簡単豚丼。加熱はレンジで行うので、ガスやお鍋が要りません。
お子様が大好きなお肉を、たっぷり使っています。ご飯と一緒に食べられるので、食べ盛りのお子様も大満足。豚こま切れ肉を使っているのでお財布にも優しい一品です。
時短親子丼
電子レンジを使って作る親子丼です。鶏むね肉や鶏もも肉を使わず、鶏ひき肉を使うことで、熱の通りを早くしています。材料をカットしてレンジで加熱するだけなので、あっという間に完成します。おなかを空かせているお子様を、待たせずに済みますよ。
具材は卵、鶏ひき肉、たまねぎ、と安めの食材ばかりなのに、ボリューム満点なのも嬉しいですね。
時短親子丼
1人分
- ごはん 茶碗1杯
- 卵 1個
- 鶏ひき肉 100g
- 玉ねぎ 1/4個
- A
- 酒 大さじ1
- 塩・こしょう 少々
- 麺つゆ(2倍濃縮) 大さじ3
- 水 大さじ3
- 砂糖 1つまみ
- 三つ葉 適宜
節約&作り置きレシピ
節約食材は、作り置きをしておくのにもぴったりです。
ここからは、節約食材を使った作り置き料理をご紹介します。アレンジを加えれば別のメニューとしてもお楽しみいただけます。
レンジで美味しく作るポテトサラダ
すべてレンジで作れるポテトサラダです。じゃがいもを少し粗めにつぶしているので、食べ応えもあります。
コロッケやグラタン、オムレツ、サンドイッチなどアレンジ方法も豊富で、使い勝手の良い料理です。
じゃがいもを安売りのときに多めに買っておくと、副菜を作るときに使え、節約にもつながりますね。
保存するときは、NEWクレラップやふた付きの容器に入れて冷蔵庫へ。冷蔵庫に入れておけば、2~3日ほど保存できます。
レンジで作るポテトサラダ
2人分
- じゃがいも 2個(400g)
- たまねぎ 1/2個(100g)
- にんじん 1/2本(80g)
- ツナ缶 小1缶(80g)
- マヨネーズ 大さじ2
- 塩こしょう 少々
- A
- コンソメ顆粒 小さじ2
- 酢 大さじ1
- 砂糖 大さじ1/2
ピーマンのツナ詰め
輪切りにしたピーマンに、はんぺんとツナで作ったあんを詰め込んだ一品。はんぺんを入れているため、あんがふわふわしており、温め直しても硬くならないのが嬉しいメニューです。さらに、はんぺんは価格も安定していてボリュームも出しやすくお財布にも優しい節約食材でもあります。
甘酢あんやケチャップとウスターソースを混ぜたものなど、ソースを変えるだけでさまざまなアレンジが可能です。
こちらは、冷蔵庫で2~3日ほど保存できます。キチントさんレンジ対応保存容器に入れておくと、食べるときにも便利です。
なすとささみの和風マリネ
旨みと酸味がきいた和風マリネ。余りがちななすをたっぷり使った、栄養満点のメニューです。比較的安く買える鶏ささみを使っているので家計にも安心。
スープやオムレツなど、アレンジ方法も豊富。冷やしそうめんやうどんの具としても活用できます。
保存期間は冷蔵庫で4日ほど。キチントさんレンジ対応保存容器に入れて、寝かせることで旨みが染み込んで、よりおいしくなります。